iPadでアラームが鳴らないときの対処法:時計アプリはiPhoneと共有されません

iPad を枕元に置いて目覚ましにしている朝、鳴らなかったことがある。あるいは、これから iPad を目覚まし専用機にしようとしていて、先に落とし穴を知っておきたい。このページは、その二つの場合のために、iPad に固有の原因だけを順に並べたものです。機種を問わない切り分けの全体はアラームが鳴らない原因の切り分け方に書いてあるので、ここでは iPad で答えが変わる部分に絞ります。
まず疑う場所:アラームは iPhone と共有されません
いちばん多いのは、故障でも設定ミスでもなく、勘違いです。時計アプリのアラームは端末ごとに独立しています。iPhone で毎朝7時のアラームを使っていても、同じ Apple ID の iPad にそのアラームが写ることはありません。写真やメモは同期されるので、アラームも同期されていると思い込みやすいのですが、されません。
つまり、iPad を目覚ましにするなら、iPad 本体の時計アプリでアラームを設定し、オンになっていることを iPad の画面で確かめる必要があります。「iPhone で設定したから大丈夫」は、iPad では成り立ちません。
消音と集中モード:鳴る設計だが、確認は要る
標準の時計アプリのアラームは、消音にしていても、集中モード(おやすみモードを含む)がオンでも、鳴る設計です。ここは iPhone と同じ考え方です。
ただし iPad は、消音の切り替えの置き場所が機種と iPadOS のバージョンで違います。古い機種には本体横のスイッチがあり、いまの機種ではコントロールセンターや設定の中にあります。名称や画面の並びも版によって少しずつ違うので、断定はしません。確認することは一つで、時計アプリ以外の目覚ましアプリを使う場合、消音や集中モードで鳴るかどうかはアプリ次第だという点です。使うアプリで、前夜に一度試してから任せてください。
音量:アラームはメディア音量ではなく着信音側で鳴ります
時計アプリのアラームは、動画や音楽の音量ではなく、「着信音と通知音」の音量で鳴ります。動画を大音量で観ていても、着信音側が下がっていればアラームは小さいままです。設定アプリの「サウンド」でスライダーを直接上げてください。本体横の音量ボタンが着信音側を動かすかどうかは「ボタンで変更」の設定次第なので、ボタンで上げたつもりになるより、スライダーを見る方が確実です。
もう一つ、物理の上限があります。iPad のスピーカーは機種によって数も向きも違い、毛布の端に挟まったり、画面を下にして置かれたりすると、出た音がこもります。音量の設定手順の詳細はスマホのアラームを最大音量にする設定手順にまとめてありますが、iPad の場合は「最大にする」だけでなく「塞がない」も同じくらい効きます。
Bluetooth スピーカーにつないだまま寝た夜
寝る前に音楽を Bluetooth スピーカーで聴いて、つないだまま眠る。この夜が危ない場合があります。標準の時計アプリのアラームは本体のスピーカーから鳴るのが基本の挙動ですが、サードパーティのアプリは Bluetooth 側に出力されることがあり、スピーカーの電源が先に切れていれば、アラームはどこからも聞こえません。
挙動はアプリと接続機器の組み合わせで変わるので、ここも断定はしません。確実なのは二つだけです。寝る前に Bluetooth を切るか、実際の接続状態のまま数分後のアラームを一度鳴らして、どこから鳴るかを耳で確かめるか、です。
目覚まし専用機として枕元に置くなら
iPad は画面が大きく、時刻も見やすいので、目覚まし専用機には向いています。実際に置くときの注意は三つです。
充電しながら置くこと。電源が切れた端末では、どのアプリのアラームも鳴りません。前夜の残量に賭けるより、ケーブルをつないでおく方が確実です。次に、スピーカーを塞がない置き方をすること。毛布や枕に挟まった端末は、設定した音量より小さく聞こえます。最後に、ロックしたまま置くこと。アラームは画面が消えていても鳴ります。
仕上げ:iPad 一台に任せず、スマホと二重にする
ここまでの確認で、iPad 側の穴はほぼ塞がります。それでも、一台に朝を全部預けるのはすすめません。切り分けの記事に書いた考え方と同じで、原因を全部潰すより、独立した二つ目のアラームを足す方が確実だからです。
組み合わせとして具合がいいのは、iPad に時刻の数分あとで鳴る標準アラームを置き、スマホ側に止めても終わらないアラームを置く形です。Wake Boom のようなミッション型のアラームは、計算やライブハントといった課題を終えるまで鳴り続け、スヌーズを押しても課題が先送りされるだけで消えません。iPad が鳴らなかった朝も、鳴ったのに二度寝した朝も、二つ目が拾います。仕組みの詳しい話はタスクをこなさないと止まらない目覚ましアプリに書いています。
今夜やることは一つです。iPad で数分後のアラームを設定し、いつもの置き場所に、いつもの状態で置いて、鳴るかどうかを耳で確かめる。鳴れば安心して任せられますし、鳴らなければ、この記事のどこかに原因があります。
みんなが実際に聞くこと
iPhone で設定したアラームは、iPad でも鳴りますか?
鳴りません。時計アプリのアラームは端末ごとに独立していて、iCloud で同じアカウントに入っていても、iPhone のアラームが iPad に写ることはありません。iPad を目覚ましにするなら、iPad 本体でアラームを設定する必要があります。
iPad を消音にしていても、アラームは鳴りますか?
標準の時計アプリのアラームは、消音や集中モードでも鳴る設計です。ただし鳴る音量は「着信音と通知音」の音量に従うので、そこが最小近くまで下がっていれば、鳴っても聞こえません。消音の切り替えの置き場所は機種と iPadOS のバージョンで違うため、コントロールセンターと設定の両方を確認してください。
Bluetooth スピーカーにつないだまま寝ても大丈夫ですか?
標準の時計アプリのアラームは本体のスピーカーから鳴るのが基本の挙動ですが、サードパーティのアプリは Bluetooth 側から出ることがあり、スピーカーの電源が切れていると実質無音になります。前夜に一度、実際の接続状態のまま数分後のアラームで試すのが確実です。
iPad だけを目覚ましにしても大丈夫ですか?
iPad 一台に任せるより、スマホ側のアラームと二重にする方が安全です。原因が何であれ、独立した二つ目が鳴れば朝は守られます。止めても終わらないミッション型のアラームをスマホ側に置くと、二つ目が「気づいたのに二度寝した」まで拾ってくれます。

