マナーモードでアラームが鳴らないときの対処法:iPhone・Androidの確認手順

夜、マナーモードに切り替えてから、ふと不安になります。この状態で明日の朝のアラームは鳴るのか。あるいは今朝、実際に鳴らなくて、原因を探しにここへ来たのかもしれません。
先に結論を書きます。iPhoneでもAndroidでも、標準の時計アプリのアラームは、マナーモードとは独立に鳴るのが原則です。鳴らなかったのなら、マナーモードそのものではなく、いくつかある例外のどれかを踏んでいます。この記事では、その例外を機種別に一つずつ確かめていきます。
原則:マナーモードが消すのは着信音と通知音で、アラームは別
iPhoneの消音スイッチ(iPhone 15 Pro以降はアクションボタンの消音)は、着信音と通知音を消すための仕組みです。時計アプリのアラームはこの対象に入っておらず、スイッチがオレンジでも鳴ります。集中モードをオンにしていても同じです。なお、おやすみモードは通知を止めるための別の設定で、これも時計アプリのアラームは止めません。本記事ではこれ以上立ち入りません。
Androidも考え方は同じで、音の通り道が「着信音」「通知音」「メディア」「アラーム」に分かれています。マナーモード(バイブやミュート)が下げるのは着信音と通知音の側で、「アラームの音量」という独立したスライダーは原則そのまま残ります。
つまり「マナーモードだから鳴らなかった」は、そのままでは説明になりません。鳴らなかった朝には、次のどれかが重なっています。
iPhoneで確かめる三つの場所
まず「着信音と通知音」の音量です。iPhoneのアラーム音量は、設定の「サウンドと触覚」にある「着信音と通知音」のスライダーに連動します。ここが最小になっていると、アラームはマナーモードに関係なく、ほとんど聞こえない音でしか鳴りません。「ボタンで変更」がオンの場合、かばんの中で音量ボタンが押されて、知らないうちに下がっていることもあります。スライダーを右へ戻し、勝手に動くのが嫌なら「ボタンで変更」をオフにしてください。
次にイヤホンです。標準の時計アプリのアラームは、イヤホンを接続していても本体のスピーカーからも鳴る仕様とされています。ただし、アプリで設定したアラームや、音楽・動画と同じ経路で鳴る音は、接続中のイヤホン側にだけ流れることがあります。イヤホンを耳に着けていなければ、枕元は静かなままです。寝る前にBluetoothの接続を切るのが安全です。
三つ目が、この記事の主役でもある「アプリ製アラームの扱い」です。時計アプリ以外のアプリが鳴らすアラームの多くは、iOSからは通知の音として扱われます。そして通知の音は、消音スイッチと集中モードに消される側です。同じ「アラーム」という名前でも、時計アプリのものは鳴り、アプリ製のものは沈黙する朝が普通に起こるのは、このためです。後の章でもう少し詳しく書きます。
Androidで確かめる場所:「アラームの音量」だけを見る
Androidで見るべきスライダーは一つ、「アラームの音量」です。ふだん音量ボタンで動かしているのはメディアの音量で、アラームの音量は設定の中にあります。
Pixelなら「設定」→「着信音とバイブレーション」を開くと「アラームの音量」のスライダーがあります。音量ボタンで出るベルのアイコンからバイブやミュートを選んでも、変わるのは着信音と通知の側です。Galaxyなら「設定」→「サウンドとバイブ」→「音量」で、サウンドモードを「サイレント」にしてもアラームの音量は別枠として残り、標準の時計アプリのアラームは鳴ります。XperiaやAQUOSでも音量画面の構成はおおむね同じですが、項目の名前や階層はOSのバージョンとメーカーで違うので、設定内の検索に「アラーム」と入れるのが早道です。
確かめ方は全機種共通にできます。マナーモード(バイブでもミュートでも)にした状態で、この音量画面を開いてください。「アラームの音量」のスライダーが上がったままなら、標準アラームはその音量で鳴ります。下がっていたら、それが原因です。過去に自分で下げたか、機種によってはアラームまで含めて消す独自の消音設定を持つものがあり、その名称と範囲はメーカーごとに違います。ここは正直に、全機種分を断言できません。だからこそ、画面で実物のスライダーを見るのが確実です。
なお、Androidの「サイレント モード」(通知を止める機能、いわゆるDND)はマナーモードとは別の機能で、初期設定ではアラームを許可しています。
なぜアプリ製のアラームは標準と扱いが違うのか
標準の時計アプリは、OSにとって特別な存在です。iOSでは、時計アプリのアラームだけが消音や集中モードを素通りする扱いを受けます。ほかのアプリが同じことをしたければ、通知として音を出すのが基本の道で、通知は消音の対象であり、長く鳴り続けることもできません。
Androidは事情が少し良く、アプリが目覚まし専用の枠(AlarmClock API)とアラーム用の音の経路を正しく使っていれば、標準の時計アプリと同じ「アラームの音量」で、マナーモードを素通りして鳴らせます。逆に、通知の経路で音を出す作りのアプリは、マナーモードで沈黙します。同じ「目覚ましアプリ」という名前でも、中の作りで朝の結果が分かれるということです。
使っているアプリがどちらの作りかは、外から見分けにくいので、確かめ方は一つしかありません。マナーモードにしたまま、数分後にアラームを一つセットして、鳴るかどうかを自分の耳で聞くことです。
それでも不安が残る場合
この記事はマナーモードに絞って書きました。音量もイヤホンも確かめたのに鳴らなかった朝があるなら、原因は別の場所かもしれません。電池の最適化や通知の設定まで含めて順番に調べる手順は、アラームが鳴らない原因の切り分け方にまとめてあります。逆に、家族と同じ部屋で寝ていて、音ではなくバイブだけで起きたい場合は、マナーモードでバイブだけアラームを鳴らす設定が答えになります。
そして、アプリ製のアラームを使いたいけれど、マナーモードで沈黙されては困る、という場合。マナーモード、おやすみモード、集中モード、睡眠集中モードをそれぞれオンにして、実機で鳴るかを測った結果を、マナーモードでも鳴る目覚ましアプリに日付と機種つきで載せています。どのアプリを選ぶにせよ、前の章の最後に書いた確かめ方だけは省かないでください。明日の朝に賭ける前に、今夜の数分で答えが出ます。
みんなが実際に聞くこと
マナーモードにしたままでも、iPhoneの標準アラームは鳴りますか?
鳴ります。消音スイッチ(またはアクションボタンの消音)が消すのは着信音と通知音で、時計アプリのアラームは対象外です。ただし設定の「サウンドと触覚」にある「着信音と通知音」のスライダーが最小だと、アラームもほとんど聞こえない音になります。そこだけ確認してください。
Androidのマナーモードで、アラームの音はどうなりますか?
バイブやミュートにしても、「アラームの音量」は独立したスライダーとして残るのが原則で、標準の時計アプリのアラームは鳴ります。ただし機種独自の消音設定を持つものもあるので、マナーモードにしたまま設定の音量画面を開き、アラームのスライダーが下がっていないかを実際に見るのが確実です。
イヤホンをつないだまま寝ると、アラームはイヤホンからしか聞こえませんか?
iPhoneの標準の時計アプリのアラームは、イヤホン接続中でも本体スピーカーからも鳴る仕様とされています。一方、アプリで設定したアラームや、音楽・動画と同じ経路で鳴る音は、接続中のイヤホン側にだけ流れることがあります。心配なら、寝る前にBluetoothの接続を切ってください。
目覚ましアプリのアラームだけマナーモードで鳴らないのはなぜですか?
標準の時計アプリ以外のアラームは、OSから通知の音として扱われることが多く、通知は消音の対象だからです。Androidでは目覚まし専用の枠を正しく使う作りのアプリなら鳴ります。確かめ方は一つで、マナーモードのまま数分後にアラームをセットして、実際に耳で聞くことです。
おやすみモードとマナーモードは同じものですか?
別の設定です。マナーモードは音を消す仕組み、おやすみモードは通知を止める仕組みで、どちらも標準の時計アプリのアラームは止めません。この記事が扱うのはマナーモードだけです。

